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若いうちから脳に「ゴミ」が
たまりはじめるって本当?
2025年5月18日記述
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💡このページのまとめ
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脳にダメージを与えるアミロイドβは中年期(30〜40代)から脳に少しずつたまり始めることがある
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睡眠不足やストレスでたまりやすくする
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少量の蓄積はすぐに病気になるわけではないが、将来的なリスクになる
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若いうちからの生活習慣が、将来の脳の健康を守るカギ
若いうちから脳に「ゴミ」がたまりはじめるって本当?
――アミロイドβと睡眠・ストレスの関係
私たちの脳では、毎日のように「老廃物(いわゆる脳のゴミ)」が出ています。その代表がアミロイドβというタンパク質で、これが長い時間をかけて脳の中に溜まりすぎると、認知症(アルツハイマー病)などの原因になることが知られています。
でも、これはお年寄りになってからの話…そう思っていませんか?
実は最近の研究では、アミロイドβは30代や40代から、少しずつ脳にたまり始めることがあるとわかってきました。
■ 若くてもたまり始める?
健康な若者の脳でも、顕微鏡レベルでごくわずかにアミロイドβが見つかることがあります。もちろんこれはすぐに病気になるような量ではありません。
けれど、家族に認知症の人がいる方や、特定の遺伝子を持つ方では、30~40代で「目に見えるくらいの沈着」が始まることもあるのです。
また、ダウン症の方や、遺伝性の認知症を持つ家系の方では、もっと早くから沈着が始まります。
■ 睡眠不足とストレスが大きく関係
私たちの脳には「グリンパティックシステム」という、夜寝ている間に脳のゴミを洗い流すような仕組みがあります。これは下水道やお風呂の排水のようなもので、アミロイドβもこの仕組みで流されていきます。
でも、睡眠時間が短かったり、眠りが浅かったりすると、この“お掃除”がうまくいきません。
実際、人間を使った研究で「たった一晩の徹夜でも、脳にアミロイドβが増えていた」という結果が出ています。
さらに、長期間のストレスもこのゴミ処理機能を低下させることがわかってきました。イライラや不安が続くと、脳のホルモンバランスが崩れてしまい、アミロイドβを増やしてしまう可能性があるのです。
■ 少しぐらいなら問題ないの?
若いうちに少しだけたまっていても、すぐに脳に悪影響が出るわけではありません。
たとえば、年をとっても元気な人の中には、脳に多少アミロイドβが溜まっていても、記憶力や判断力がまったく落ちていない人がたくさんいます。
これは、
などの理由によると考えられています。
つまり、今すぐ健康を脅かすものではないという意味で「臨床的に意味がない」と表現されるのです。
■ それでも生活習慣には注意を
とはいえ、溜まり続けるとどうなるでしょうか?
将来的にアミロイドβがどんどん増え、タウたんぱく質というもう一つの悪玉が加わって、認知症に進むケースもあります。
ですから、若いうちから
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質の良い睡眠をとる
(夜ふかし・徹夜は避ける)
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ストレスを溜めすぎない
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軽い運動を習慣にする(ウォーキングなど)
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血圧や体重を適切に保つ
といった習慣を大切にすることで、将来の脳を守ることができると考えられています。
「まだ若いから大丈夫」ではなく、今からできることを始めておくことが、10年後、20年後の未来の自分を守る第一歩かもしれません。